虫歯を予防するための正しい歯の磨き方
日本人の99%の人が生涯で1度はかかる病気。
それが「虫歯」です。
歯を失う最も大きな原因にもなります。
虫歯について、しっかりと知っておきましょう。
<虫歯とは?>
虫歯菌が作り出す酸によって
歯が溶けてしまったり、
歯が柔らかくなってしまったりすることを
虫歯と呼びます。
歯の表面のエナメル質は
一度溶けても再生(再石灰会)をします
しかし、一度エナメル質を通り抜けてしまうと
もう自然に治ることはありません。
<大人の虫歯と子どもの虫歯>
同じ虫歯でも大人と子どもではそれぞれ特徴が異なります。
子どもの虫歯は「狭くて深い」傾向があります。
見た目には気づきにくいですが、奥の方で進行していて
急に穴が開いたり、痛みが出たりします。
一方、大人の虫歯は「広くて浅い」です。
ですので、なかなか痛みが出にくく
痛いと思ったときには
すでにだいぶ進行してしまっているということが多いのです。
また、虫歯ができやすい場所にも違いがあります。
子どものころは歯の上面(歯と歯が噛み合う面)がよく虫歯になります。
これは歯の溝に溜まった食べカスがしっかりと磨けていないことが原因です。
しかし大人になると、歯と歯茎の境目に虫歯ができるようになってきます。
これは、歯周病などにより歯茎が下がってくることで
エナメル質で覆われていない歯の根元が表面に出てきてしまうからです。
<食後すぐに歯を磨く??>
当たり前ですが
虫歯予防には「歯磨き」が一番大事です。
ただ、ちゃんと毎日歯磨きをしていても虫歯ってなりますよね。
そうなんです、虫歯にならないための歯磨き方法を知る必要があるのです。
昔は「食後3分以内に歯を磨きなさい」
と言われたものです。
しかし、これは間違えています。
食後、口の中では
歯の表面から溶け出したカルシウムなどを歯に戻す作業がはじまります。
それをしてくれているのが唾液です。
ここで歯磨きをしてしまうと
溶け出したカルシウムまで洗い流されてしまうのです。
ですので、食後すぐは
キシリトール入りのガムを噛むのが良いです。
そうすることで唾液の分泌も促進され
再石灰化効果を高めることができます。
30分くらいガムを噛んで、唾液が十分に働いてから
歯を磨くのが理想的です。
<自分の歯磨きのクセを知る>
スポーツでも同じで
まずは自分のフォームのクセを知るって大事ですよね。
毎日行う歯磨きなだけに、
個人個人にかなり磨き方にはクセがあります。
つまり、
毎日同じところばかりをきれいに磨き
毎日同じところはきれいに磨けていない
という状態になってしまっているのです。
そのクセを知るために
鏡を使って目で確認しながら歯磨きをするのもいいと思います。
もしくは、やはり文明の利器に頼ってしまうのが
最も効率的で効果的だと思います。
自分の歯磨きの傾向をデータ化してくれます。
磨けていない場所をすぐに教えてもらえれば
磨き残しはなくなりますね。
また、やはり歯磨き粉も大事です。
虫歯菌だけでなく、
再石灰化も意識したいですし
歯周病によって歯茎が下がってしまうのも防がなければなりません。
総合的な口内ケアができる歯磨き粉はを選ぶことが大切です。